荒浜小学校の建物全景

今回は東日本大震災の話が中心になります。思い出したくない方などは,このページをクローズしてください。

用事があって久しぶりに荒浜近くへ来た。

最近新しくなった海沿いの道「県道10号塩釜亘理線」通称「浜街道」。名取市の閖上と仙台新港とを結ぶ道を走っていると,深沼海水浴場のあたりで「荒浜小学校」が見えてくる。

東日本大震災で被災し,保存することが決まった小学校。いつもなら車で走りながら見るだけだったんだけど今日は時間に余裕があって,なんとなく近くで見たくなった。

訪れてみると,以前より駐車場が整備されて建物も綺麗になっている感じがする。

近くで見る小学校の建物

駐車場へ車を停めて建物へと歩いてみると,建物も整備されて誰でも自由に見ることができるようになっていた。

2015年に息子と「ハマボウフウの種をまこう」に参加したときに見た小学校とは大きく雰囲気が変わっていた。

震災の脅威を後世に伝えるため,1階は震災当時のまま保存されているようだ。

荒浜小学校の中を歩く

建物正面から見て右手に回ると,建物内に入る入り口があったので入ってみた。

建物内から見る1階の被害…。我が家も比較的海から近い場所にあり,自転車で数分の場所まで津波が押し寄せた。

忘れかけていた当時の記憶が蘇ってくる。

震災の爪痕を見るだけだと思ったら,階段から上に行くこともできたので上がってみた。1階は震災当時のまま,そして2階は閉鎖されていたが,3階・4階は綺麗に整備されていて,各教室内を見て回ることができるようになっていた。

いつからこうなっていたんだろうか?意外と近所に住んでいるんだが今まで知らなかったなー。

荒浜小学校の黒板に書かれた人々の思い

教室内には当時のままと思われる掲示物もあり,黒板には人々の思いが書かれていた。

荒浜地区を再現する模型

当時の街並みが模型で再現されている。

震災当時の状況を再現する展示物

震災当時を再現する展示や,スクリーンに動画を映し出している教室もある。

荒浜小学校の屋上

エレベーターも稼働していて,屋上へ上がることもできた。

今日は風が少し強いが,天気も良くてすがすがしい。

荒浜小学校の屋上から見る風景

荒浜地区には海水浴場もあり,家から比較的近いことから若い頃は良く訪れていた。

特に思い出深いのは,ここの海でサーフィンをやっていた頃。難しくて全然上達しなかったが,毎週のように通っていた。あの頃とは全然景色が違うけれど…。

震災前にあった松林はほとんど無くなり,ここから海が見えるんだね。

小学校を後にして息子とハマボウフウで訪れたときを思い出しながら荒浜地区を散策。そういえば,あのとき閖上で植えたハマボウフウ,もうすぐ5年になる。元気に育っているんだろうか?息子と見に行きたくなった。

荒浜小学校
場 所

住所:宮城県仙台市若林区荒浜新堀端32−1 Googleマップで場所を検索

仙台新港~閖上の中間付近にある「深沼海水浴場」の近く。

利用料

駐車場・見学は無料です

利用時間

9:30~16:00 (2020年8月現在)

その他

管理事務所があり,開館時間は管理者が常駐しています。駐車場は広く,綺麗なトイレもあり。

リンク

仙台市公式: 震災遺構 荒浜小学校