東北大学カタールサイエンスキャンパスホールの外観

2016年8月20日

前回の「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー」に続き、またまた「カタールサイエンスキャンパスホール」のイベントに参加してきました。

ミニ四駆教室の案内看板

今回は「ジェイテクト株式会社」さんという、主に自動車のステアリング装置を手がけている会社が主催する「ミニ四駆競争に学ぶ!!」というタイトルのイベントなのだ。

今回の製作に使うミニ四駆

これが今回製作するミニ四駆。我が家も以前ミニ四駆とサーキットを買って遊んでいたんだけれど、最近は全然遊ばないで眠っていた。

しばらく遊んでいなかっただけに、新鮮に感じる。楽しみだ!

ミニ四駆を組み立てる子供達

ジェイテクト株式会社さんの紹介と今回のイベント概要説明のあと、早速ミニ四駆の製作開始。

組み立てのコツはスクリーンに映し出されて、初めて製作するチビッ子でも順調に製作が進みます。

カタールサイエンスキャンパスホールに設置されている3Dプリンター

ミニ四駆の製作中はお父さんも暇だったので、会場内を見学してみた。

前回は全く気がつかなかったけれど、ここ「カタールサイエンスキャンパスホール」には大きな3Dプリンターがあるんです。めっちゃ高そう・・・。

3Dプリンターで製作した数々の作品

そして今回のイベントでは、3Dプリンタで製作した作品がいくつか展示されていました。

めっちゃ精巧に作られてるなー。

3Dプリンターで製作したモンキーレンチ

このモンキーレンチは3Dプリンターで製作したものですが、複数の部品が組み合わされているのに、プリンターで1回出力しただけらしい。

各部品のクリアランス(隙間)を正確に入力してから出力することで複数の部品が組み立てられた状態でできあがり、普通に使用することができるそうです。

3Dプリンターで製作したボールの中にボールが入っている

網状のボールの中にボールが入っている。これもプリンターで1回出力しただけ。

3Dプリンターで製作したユニバーサルジョイント

このジョイントだって、グリグリ動きます。

3Dの図面だけ製作できれば、自分の欲しいオリジナル部品が簡単に作れる時代になってきたんですねー。

カタールサイエンスキャンパスホールに展示してあった、いろいろな機構を持つ歯車

3Dプリンターのほか、いろいろな機構を使った歯車や、

KOYOのベアリングが展示してあった

ジェイテクトさんと合併したベアリングメーカー「Koyo」のベアリングなどが展示してあったり。

普段なかなか見られないものが沢山展示してありました。

完成したミニ四駆で予選レース開始

完成したミニ四駆を使って、予選レースを開始。

今回のイベントは複数のチームを作って団体戦を行うという内容になっていて、まずはチーム内での最速を決めるレースが行われました。

ミニ四駆の改造パーツ

残念ながら息子の車両はチーム内最速ではなく、他の子が作った車両を使ってチーム対抗戦に挑みます。

会場にはミニ四駆の改造パーツがいろいろ準備されていて(スピードモーター・バランスモーター・ギヤ・車軸ベアリング・タイヤ・ベアリングモーター・マスダンパー)、各チーム2つだけ部品を使用する事ができるというルールで、決勝マシンを完成させていきます。

チームごと使用した改造パーツの一覧表

各チームが採用した改造パーツは一覧表になって、どのチームがどのパーツを使ったのか分かる状態でチーム対抗戦が開始。

モーターを変えてパワーを稼ぐか?タイヤやベアリングを買えてスムーズな走りにするか?運命の別れどころ。

パワーだけ上げても良い結果は出ないんですね。

イベント終了前にスライドで説明された教訓

決勝レースも終わり、本日のまとめ。

今回のイベントはミニ四駆という事もあって子供達は夢中で楽しんでいましたが、成功するという事の難しさや、成功するには何をすれば良いかを学べた事が一番の収穫だったと思います。

特に4番の「世の中、成功することの方が少ない。たくさんの失敗が成功を生む!」という教訓が心に残りました。息子に残ったかどうかは謎だけど(笑)。

最後に製作したミニ四駆と工具一式なども頂いて、息子は大喜び!太っ腹なイベントですねー。

今回のイベントに関わった皆様方、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした!

ミニ四駆競争から学ぶ!
場 所

東北大学・カタールサイエンスキャンパスホール

公式HP

費 用

無料

駐車場

構内利用可能

その他

サイエンスコミュニティのHPで募集していたので申し込みしました。エントリーには会員登録(無料)が必要です。